第8話 俺の言葉は、俺のもの。〜方言って、なんかようわからんけど気になるよなって話〜

このブログ読んでる人はもう気づいてると思うけど、

俺は関西人。しかも今は京都に住んでる。

でも、生粋の“京都人”ではない。

うちの親は九州出身で、長崎と熊本の人。

小さい頃はよく九州に帰省してたから、

「〇〇しとるけん」とか「たい」「ばってん」みたいな、

正直、子どもにはちょっと解読不能なレベルの方言をいっぱい聞いて育った。

だからこそかもしれんけど、

俺は“方言”ってものに対して、なんかちょっと敏感やねん。

日常では関西弁でしゃべってるし、

文章にもポロポロ出てくるけど、

自分で「使おう」と思って使ってるわけではない。

むしろ逆で、ちょっと避けたいなと思ってしまう瞬間すらある。

たとえば、うちの子どもが

「〇〇買ったはったで!」

って、完全に“してはる系”の京都弁を使ってるのを聞くと、

「うわ、染まってきたなぁ…」と同時に、

なんか妙に感動と違和感が一緒に押し寄せてくる。

俺、自分の話し方に関してちょっと変なこだわりがあって、

できるだけ「ゴリゴリの関西弁」は控えてる。

なんでかっていうと、

中身を伝えたいときに、方言ってけっこう邪魔になると思ってる。

話し方に意識がいって、内容が入ってこなくなるのがもったいない。

だからプレゼンとか、人前で話すときは標準語寄りに切り替えてる。

でも、“標準語”って何やねんって思わへん?

テレビで聞く言葉って、たぶん関東圏の人の言葉やろなって思ってるけど、

実際、生粋の関東の人としゃべると、

**「あれ?イントネーション、テレビと違う…」**ってなる。

つまり、テレビの言葉とリアルはちょっと違う。

それでも俺らは「これが標準語」って信じてる。

この前も、兄(横浜在住)とテレビ電話してたとき、

甥っ子と話してて、俺が思わず

「ほんまに〜?」

って言ったら、

その場にいた兄一家から、

「あ、ほんまにって言った!関西弁や〜!」

って笑われた。

その瞬間、俺はちょっと思った。

「うるせぇわ。笑」

「ていうか、これが“ほんまに”やからしゃーないやろがい。」

でも、なんかちょっと恥ずかしかった。

「自分の言葉」で笑われた感じがして、

不意打ちで胸の奥がムズッとした。

でも、気づいたこともある。

たぶん俺って、

人が作った“テンプレ”みたいなものを、取り入れるのが苦手。

サウナでもキャンプでも、

「ブーム」とか「◯◯好きさん集まれ〜」みたいな扱いをされるのがちょっと苦手やし、

自分が良いと思ったことを、自分の言葉で、自分の感覚で発信したい。

だからたぶん、“方言”もそう。

関西弁も、なんとなく自然に出るけど、

「関西人なんや〜」ってラベリングされるのは苦手。

関西弁“キャラ”として見られるのも、ちょっと違う。

……とはいえ、やっぱり関西弁でよかったなぁって思うこともある。

その代表が、

「なんでやねん」

これはもう、世界に誇れるツッコミワードやと思う。

関東の人がマネして「なんでやねん!」って言ってるの聞くと、

イントネーション違うし、

「それちがう、それ違うやつや…!」って、内心ツッコミ入れてる(笑)

つまり俺は、方言を愛してるけど、扱い方にちょっとこだわりがあるタイプなんかもしれん。

方言って、恥ずかしいもんじゃない。

でも、自分の中にある“微妙な距離感”は、

なんかずっと大事にしてる。

だから今日もこのブログは、

関西弁っぽいけど、ちょっと抑えめの俺の言葉で書いてます。

ほんまに、読んでくれてありがとう。

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