第6話 自転車愛を感じた。という話

今回は、自転車の話。

……なんやけど、ただの「自転車直しました」って話じゃない。

自転車を通して、人の“愛”と“思いやり”を感じた話。

10年前に買ったキャノンデールのBAD BOYっていうクロスバイクがある。

当時10万くらいしたお気に入りやったけど、通勤スタイルが変わって放置状態に。

家の裏の隅っこで雨ざらし、ほぼスクラップ状態。

正直、もう存在すら忘れかけてた。

で、第5話にも書いたように、ちょっとしんどかった時期があって。

心が落ち着いてきたころに、たまたま勤務で一緒になった同期に、

「また自転車乗ってみたら?」って言われて、

「確かに」と思って、ふたたび自転車を始めるきっかけになった。

まず某有名チェーンの自転車屋に持ち込んだら、

タイヤ・チェーン・サドル・ワイヤー……全部交換必要って言われて、見積もり7万円。

「いや、高っ」って思ったし、

店員さんにも「新しいの買った方が早いですよ」ってサラッと言われて、

確かに…って、ちょっと新車も見始めた。

でも、その話を同期にしたら、

「じゃあここ行ってみたら?」って紹介してくれたのが、

**京都市下京区にある『岩井サイクル』**という自転車屋さん。

個人経営やけど技術に定評があって、

その上司も何台もここで買ってて「ほんまに信頼できる」とのこと。

で、持ち込んでみたら——

修理内容はほぼ一緒やのに、出てきた見積もりは4万円。

「これなら、直そうかな」と思ってお願いすることにした。

「1週間くらいかかります」って言われてたけど、

なんと**3日後に「もう直りました」**の連絡。

「え、はやっ」って思いながら、嫁と一緒に取りに行った。

そしたら、目の前に出てきたのが——

新品か?って思うくらい、ピッカピカのBAD BOY。

頼んだ修理だけじゃなくて、

フレームはピカピカに磨かれてるし、

細かいとこも全部グリスアップされてるし、

「もうこれ…10年前の同じ自転車か…?」ってくらいの仕上がり。

冗談抜きで感動した。

そのとき思ったんよ。

「ああ、この人たちは“自転車を直してる”んじゃなくて、“愛してる”んやなって。」

最初に行ったチェーン店では、

「ここ直して終わりです」っていう感じやった。

もちろんそれが普通の対応かもしれん。

でも岩井サイクルは違った。

頼んでもない部分まで磨いてくれてて、

使い続けた時間のぶんまで、大事にしてくれてる気がした。

で、強く思った。

どんな仕事でも、「この人に任せたい」って思わせるのは、もちろん技術も大切やけど——やっぱり“思いやり”なんやな、って。

そう感じさせてくれる仕事に出会うと、こっちの心も動く。

「俺も、誰かにそう思ってもらえるような仕事をしていきたいな」って、ほんまに思った。

もし今、「また自転車乗りたいな」とか

「通勤に使ってみようかな」って思ってる人がいたら、

岩井サイクル、ほんまにおすすめです。

京都市下京区にある、地域密着の信頼できるお店です。

そして、通勤用には俺はクロスバイク推し。

ロードバイクは確かに軽くて速い。

でも繊細なぶん、置き場所やメンテ、道の選び方にも気を遣う。

初心者や普段使いには、ちょっとハードル高め。

その点、クロスバイクは“ちょうどええ”。

スピードもあるし、街乗りもいけるし、乗り心地もラク。

「運動したいけど無理はしたくない」って人には、最高の相棒やと思う。

今回、自転車を通して、モノの価値だけやなくて、

「誰に託すか」っていう“人とのつながり”の大事さを改めて感じた。

またこのBAD BOYと一緒に、走り出していこうと思う。

以上、「自転車愛」の話でした。

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