いろんな現場に行くことが多い仕事をしていると、
「どんな場面でも通用する力ってなんやろう」って、よく考える。
今日、またあらためて思ったのは——やっぱり挨拶の力やった。
外部研修に行くと、初対面の人がほとんどやし、
当然、自分がどんな人間かなんて誰も知らん。
でも、挨拶だけは、誰よりも早く、誰にでもできる。
「おはようございます」
「失礼します」
それだけで、自分の存在がその場に“通る”気がする。
そして、実は今日。
昨日、自分ががっつり怒られた相手と、再び仕事をする場面があった。
あのときのことはもちろん覚えてるし、
相手の言ってたことも理解してる。
だからこそ、自分は大人として、ちゃんと向き合うことにした。
現場に入るなり、一番にその人に向かって、大きな声で挨拶した。
そしたら、相手もちょっと驚いたような顔してた。
「あっ…おぉ…」みたいなリアクションやったけど、
こっちはそれで十分。
この話で、ふと思い出したことがある。
俺は、怒られたときほど、その人に近づいていくようにしてる。
修正を受けて、叱られた人って、だいたい怒った相手から距離をとっていくことが多い。
声をかけにくくなるし、顔を合わせるのがちょっと気まずくなる。
でも、それって結局「逃げ」やと思う。
距離を取ったら、もうそこから先に関係は進まんし、
怒られた側が遠ざかれば遠ざかるほど、
「ああ、やっぱりあいつはダメなやつや」って思われてしまうこともある。
だから俺は、あえてちょっとだけ距離を詰める。
心の中ではめちゃくちゃ悔しかったり、
正直「うわ、もうあの人と関わりたくないな」って思うこともある。
でもそれでも、めげへん。
前よりほんの少しだけでも、こっちから寄っていく。
挨拶の声をちょっとだけ大きくする。
タイミングを早くする。
それだけで、「あいつ、ちゃんと向き合ってるな」って伝わる気がする。
怒られても逃げない。
怒られても挑戦する。
怒られても、あえて一歩近づく。
それが、俺の「ぜんりょくぱぱ」スタイル。
そしてそんな自分を、ちょっとだけ誇りに思ってる。
どんな現場でも、誰とでも、ちゃんと関われる自分でいたい。
そのために、今日も、声を出して挨拶する。
それが、俺の全力の第一歩。