第3話 怒られても、近づいていける人でいたい。

いろんな現場に行くことが多い仕事をしていると、

「どんな場面でも通用する力ってなんやろう」って、よく考える。

今日、またあらためて思ったのは——やっぱり挨拶の力やった。

外部研修に行くと、初対面の人がほとんどやし、

当然、自分がどんな人間かなんて誰も知らん。

でも、挨拶だけは、誰よりも早く、誰にでもできる。

「おはようございます」

「失礼します」

それだけで、自分の存在がその場に“通る”気がする。

そして、実は今日。

昨日、自分ががっつり怒られた相手と、再び仕事をする場面があった。

あのときのことはもちろん覚えてるし、

相手の言ってたことも理解してる。

だからこそ、自分は大人として、ちゃんと向き合うことにした。

現場に入るなり、一番にその人に向かって、大きな声で挨拶した。

そしたら、相手もちょっと驚いたような顔してた。

「あっ…おぉ…」みたいなリアクションやったけど、

こっちはそれで十分。

この話で、ふと思い出したことがある。

俺は、怒られたときほど、その人に近づいていくようにしてる。

修正を受けて、叱られた人って、だいたい怒った相手から距離をとっていくことが多い。

声をかけにくくなるし、顔を合わせるのがちょっと気まずくなる。

でも、それって結局「逃げ」やと思う。

距離を取ったら、もうそこから先に関係は進まんし、

怒られた側が遠ざかれば遠ざかるほど、

「ああ、やっぱりあいつはダメなやつや」って思われてしまうこともある。

だから俺は、あえてちょっとだけ距離を詰める。

心の中ではめちゃくちゃ悔しかったり、

正直「うわ、もうあの人と関わりたくないな」って思うこともある。

でもそれでも、めげへん。

前よりほんの少しだけでも、こっちから寄っていく。

挨拶の声をちょっとだけ大きくする。

タイミングを早くする。

それだけで、「あいつ、ちゃんと向き合ってるな」って伝わる気がする。

怒られても逃げない。

怒られても挑戦する。

怒られても、あえて一歩近づく。

それが、俺の「ぜんりょくぱぱ」スタイル。

そしてそんな自分を、ちょっとだけ誇りに思ってる。

どんな現場でも、誰とでも、ちゃんと関われる自分でいたい。

そのために、今日も、声を出して挨拶する。

それが、俺の全力の第一歩。

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